カメレオンの手(バイオリウム)

以前、とある散歩番組で放送されていたのを見て、一度行ってみたいなぁと思っていた「バイオリウム」。

植物の写真が撮りたかったのと、放し飼いにされているというグリーンイグアナを見るべく行ってきました。

バイオリウムは、渋谷駅からバスで20〜30分ほどで最寄りのバス停に着き、そこから歩いて1〜2分のところにありました。

入場無料なので、さっそく中へ。

入口付近は売店になっており、野菜や植物、グッズなどが売られていました。

入ってすぐのところで、最初の生き物「ケヅメリクガメ」の登場です。

残念ながら私がいた間は、囲いの中でずっと爆睡されていたようでしたが、1mくらいの大きさで、イカツイ手の持ち主でした。

道なりを進むと、サボテンなどの中南米の植物ゾーンを抜けた先に、見たことのある姿が存在感を放っています。

出ました「ラフレシア」。

世界最大の花にして、臭い!ということで有名なこの花。

いざ!

と前に立って見ると、なんとただの模型でした…。

そりゃそうだよな。なんてったって臭いんだから。

と一人むなしく納得して、先へ進みます。


色々な植物があるようですが、私がイメージしていたような植物はあまりなく、ちょっと残念に思っていたところ、ケースに入った第二の生き物が登場しました。

2匹いたうちの1匹が、とてもサービス精神旺盛で、「君はアホだろ!」とつい突っ込みたくなるくらいに‘ひょうきん’な表情や動きを見せてくれました。

そして、どや顔のフトアゴヒゲトカゲ

ここまででバイオリウムのほぼ半分を回ったことになります。

バイオリウム自体は思っていた以上に狭かったですが、東京農業大学の“「食と農」の博物館”と連結していて、中で行き来ができるようになっています。

せっかくなので、博物館も見てみようと、連結部の博物館の入口へ行くと、新たな生き物が登場しました。

某大御所の俳優さんを彷彿とさせる不気味な笑みを浮かべたような面構え。


「サビトマトガエル」というそうです。

最初まったく動かなかったので、置物かと思いましたが、目が動いたのでちゃんと生きておられるようでした。

続いてその横のケースにいらっしゃったのが、鮮やかな体色をお持ちの「マダガスカルヒルヤモリ」。

忍者も真っ青というくらいに軽快に動き回っていました。
ケースの壁面にジャンプしてピタッとはり付く様は見事でした。

そして、博物館の中へ。

博物館は1階と2階を見ることができ、1階には企画展示コーナーやカフェなどがありました。

2階では日本の鶏の剥製や酒器のコレクションなどが展示されていました。

また、1階では「ナギナタナマズ」と「クリオネ」が展示されており、優雅にひらひらと泳いでいました。

バッカルコーン


博物館を一通り見て、バイオリウムに戻ります。

続いて登場するのが、マダガスカル固有種のレムール類のサルたちです。

「ワオレムール」や「クロレムール」を金網越しに見ることができます。

この日は暑かったので、サルたちは比較的へばっているようでした。

へばっている「ワオレムール」。

サルたちを見ながら少し進むと、縦長の展示ケースが現れました。

何がいるのかな〜と思って覗いてみると、おぉ〜!

そこにいたのはなんとカメレオンでした。「エボシカメレオン」というそうです。

残念なことに彼はケースの上の方にいてあまり動きそうになかったので、しばらく待つことにしました。

野生の生き物相手にいい写真を撮ろうと思ったらただひたすら待つこと。

と昔、動物写真家のどなたかが何かの番組で言っていたような気がしないわけでもなく、相手は野生ではなく飼育されている生き物でもありますが、ちょうどケースの前がベンチになっていたので、座って待ってみました。

すると、願いが通じたのか、動き出しました!

口をパカァっと開けた状態でのんびり動きます。

表情を見ると、「おまえもアホだろ!」とつい突っ込みたくなりますが、なにより動き出した「エボシカメレオン」のある部分がとても気になります!

よーく見てみると、やはり変な形をしています。

その部位はどこかというと、手(Wikiによると「肢」)です。

おそらく指(爪)の数は我々人間と同じ5本のようですが、手(肢)の形がとても面白い。
こんな手(肢)の形をした生き物は見たことがありません。

指(爪)が3本と2本とでそれぞれまとまった状態になっていて、その二つの塊が左右にパカッと開いたり閉じたりしています。

分厚い手袋のような手で、できることなら触ってみたかったです。


エボシカメレオン」を観察し終わったところで、そういえば「グリーンイグアナ」がいないと気づき、探してみます。

が、やはり見当たらない…。

仕方ないので、スタッフの方に聞いてみたところ、あそこですと指をさされた先は、高い木の上の方。

残念ながら今回は尻尾しか見えませんでした。

スタッフの方の話によると、基本的には上の方にいるようなのですが、比較的午前中の早い時間帯の方が姿を現わしやすいとのことでした。
ただ、暑い時は今回のように木の茂みの中に入ってしまうことが多いとのことでした。

以上がバイオリウムで見ることができた生き物たちです。

当初の目的は果たせませんでしたが、代わりに他の生き物の面白い写真が撮れて、行った甲斐は十分にありました。

プチ情報として、以前、某植物園を訪れた際には、たくさんの蚊に襲撃されましたが、バイオリウムでは蚊に襲撃されることはありませんでした。

また、帰りにせっかくなのでバイオリウムの正面にある馬事公苑もちょっとだけ散歩して帰ってきました。


珍しい生き物をタダで見ることができるバイオリウム。

お時間のある方、近くへ行く機会のある方はぜひ一度訪れてみては如何でしょうか?

以下、参考情報。

・バイオリウム:http://www.nodai.ac.jp/rieb/index.html
・カメレオンWikihttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3%E7%A7%91
バッカルコーン