前田慶次道中日記

突然ですが、前田慶次をご存知でしょうか?

漫画「花の慶次-雲のかなたに-」が有名で、近年はパチンコ・パチスロで使われているらしく、知らない人でもCMで目にする機会はあったかと思います。

なぜ突然前田慶次が出てきたかというと、タイトルにある通り、「前田慶次道中日記」の復刻版を手に入れたからです!

前田慶次が好きという方、この復刻版の存在を知ってました?

私は一応前田慶次好きを自負していますが、恥ずかしながらつい数日前に知りました。

「道中日記」が存在しているらしいことは知っていましたが、まさか復刻版なるものがお手頃価格で販売されているとは。

なんともありがたいことです。

で、さっそく中身を見てみました。

梱包をといて、まず、資料の立派さに驚きました。

豪華な箱のケースに以下の4点が入っています。

  • 影印本
  • 解説冊子
  • 道中日記の行程図
  • 米沢の遺跡地図

ありがたいことに冊子にちゃんと解読文と現代語訳が付いています。
また、前田慶次の主な経歴やエピソード、遺跡・遺品などもまとめられていて、いきなりこれを買うという人はなかなかいないとは思いますが、これで初めて前田慶次について知るという人でもこれだけで前田慶次の人となり、概要が分かるようになっています。

まだお持ちでないファンの方にはおススメです。

以下、欲しいという方のための情報。

販売しているお店はかなり限られているようで、市立米沢図書館のWebサイトで確認できます。
市立米沢図書館http://www.library.yonezawa.yamagata.jp/maeda.html

ちなみに私は米澤書房さんで購入しました。
米澤書房http://bookhouse.ocnk.net/

すぐに届いてとても対応が良かったです。


と、レビューのような内容になりつつあるので、以下でもう少しブログっぽいことを書きたいと思います。

道中日記について

まずは道中日記について少しだけ説明を書いておきます。

これは、関ヶ原の合戦後、上杉家が会津120万石から米沢30万石に減封され、移動するのに伴って、上杉家へ仕官する(していた)前田慶次が、当時の拠点の京都(伏見)から米沢へと向かう道中を綴った日記です。

前田慶次は文武の両方に長けていたと言われていますが、この日記では彼の文化人としての一面を垣間見ることができるようです。

さらっと見た感じでは、日付ごとに書かれた原文はそれほど長い文章ではなく、詩歌を交えながら、漢字、ひらがな、カタカナで書かれているようです。

また、現在と同じ地名や観光地として有名な宿場町の名前が原文に登場しているあたりはとても興味深いです。
といっても詳しい風景描写などがあるわけではないので、そのへんは期待したのと少し違ったようです。

とはいえ、まださらっと見ただけなので、今後じっくり読んでみたいと思います。

前田慶次について

花の慶次」や他の小説を読む限りでは、前田慶次の出没年が不明・曖昧なことから、主に前田利家との年齢関係(年上か年下か)をどう考えるかによって、キャラクターの描かれ方が違う印象があります。

ただ、個人的な意見を言わせてもらうと、なんといっても「花の慶次」の慶次像が一番です。登場人物との出会いや関係など脚色は少なからずあることとは思いますが、実際の慶次がどうであったにせよ、「花の慶次」で描かれている慶次像は圧倒的にカッコいい。

我が家に全巻そろっていたため、何歳のときに初めて読んだのかは定かではありませんが、とにかくカッコいい男像といったら、現実も架空(漫画など)も含めて、私の中で「花の慶次」の慶次像を超えるものはありません。

決してアッチ系の意味合いではありません。この漫画は人が人に惚れこむということがどういうことかを教えてくれます。

正直私は、中学生くらいの子に下手な課題図書を与えるより、「この夏は花の慶次全巻を読みなさい」といってあげた方がよいのではないかと思います。

そうすればきっと思春期に「カッコいい」を勘違いして、良からぬ方向に進んでしまう子も減るんじゃないかと思います。一方で、逆に「傾奇者」に魅せられて、別の変な方向に走ってしまう子も出てきそうではありますが…。

でもそれくらいカッコいいです。漢(男)を学ぶバイブルと言っても過言ではないと思います!

知らない人は是非読んでみてください。

と、前田慶次というよりは「花の慶次」で描かれている前田慶次像について語ってしまいましたが、こんな思い入れもあったために、本当のところの前田慶次という人物にも興味があり、それを知る一つの術として、このたび道中日記を買うに至ったというわけです。


ちなみに、私の一番好きな武将は直江兼続です。
花の慶次」でも登場しますが、やはり魅力は「義」。そして「直江状」。

長くなるので直江兼続についてはまたの機会にしたいと思いますが、ドラマ「半沢直樹」で描かれている半沢直樹像の魅力と通じる部分が直江兼続にはあると思います。

とにもかくにもまとめとしては、もう一度米沢いかないとですね。

花の慶次公式サイトhttp://www.hananokeiji.jp/index.html