Webサイト制作におけるPHPの基本(その1)

Webサイト制作において、ショッピングカートなどのWebアプリを制作する必要が出てくる場合がある。
その際に用いられているPHPの基本についてまとめていく。

PHPのファイル作成時のルール
PHPのコード記述時のルール
  • コードは「<?php」と「?>」の間に記述する
  • 文字列はシングルクォートで囲む(ことにする)
  • 命令文の末尾にはセミコロンをつける
  • キーワードは半角の空白で区切る
  • 大文字と小文字は区別しない(ミスを防止するため小文字で統一する)
  • 誰が見ても分かるように、コメントアウト(1行なら「//」、複数行なら「/* */」を用いてコード(処理)の概要を記しておく

※ファイルの内容がphpコードのみ(HTMLが混在しない)の場合、後の処理に余計な影響を与えることがあるので、終わりを示す「?>」は記述しない

print命令

print:文字列を出力する命令。
※「print」は関数ではないため、厳密には引数を括弧でくくる必要はない

以下、確認コード。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>print命令</title>
</head>
<body>
<?php
print('こんにちは<br>');
print'こんにちは';
?>
</body>
</html>

以下、表示結果。

結果から、括弧の有無に関わらず、正しく処理されていることが分かる。

改行(コード)の区別

改行といっても、表示(出力)結果での改行とソースコード中での改行の意味があり、それぞれ記述方法が異なるので混同しないように注意する。

  • 表示(出力)結果で改行をさせたい場合⇒brタグ
  • ソースコード中で改行させたい場合⇒「\n(バックスラッシュエヌ)」

以下で改行コードの書き方と表示結果を確認する。
まずは、改行なしの場合の確認コード。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>改行コードなし</title>
</head>
<body>
<?php
print('こんばんは');
print('こんばんは');
?>
</body>
</html>

以下、表示結果とソースコード

次に、表示(出力)結果で改行させたい場合の確認コード。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>表示結果で改行</title>
</head>
<body>
<?php
print('こんばんは<br>');
print('こんばんは');
?>
</body>
</html>

以下、表示結果とソースコード

続いて、ソースコード中で改行させたい場合の確認コード。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>ソースコードで改行</title>
</head>
<body>
<?php
print('こんばんは')."\n";
print('こんばんは');
?>
</body>
</html>

以下、表示結果とソースコード

最後に表示(出力)結果とソースコード中の両方で改行させたい場合の確認コード。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>表示結果とソースコードの両方で改行</title>
</head>
<body>
<?php
print('こんばんは<br>')."\n";
print('こんばんは');
?>
</body>
</html>

以下、表示結果とソースコード